7月15日は4時20分に目覚ましを掛けて、久しぶりに博多祇園山笠の追い山笠を見ました。いつも追い山笠のゴール地点の近くのホテルに宿泊し、ゴール地点近くで見ます。
昨年も追い山笠を見るために4時20分に起きたのですが、雨が降っていたので外出せずにテレビで観ました。後になって見に行かなかったことを後悔しました。今年は土砂降りでない限り見に行くと決めていました。
4時59分に一番山笠の櫛田入りが始まります。山笠には7つの「流れ」(町割り単位の自治組織)があり、毎年走る順番が変わります。一番に走る山を一番山笠(舁き山笠、重さ約1トン)と呼び、順番に7番山笠まであります。上川端通にある「飾り山笠」(重さ約2トン)も8番山笠として櫛田入りのみ走ります。テレビ中継で4番山笠が櫛田入りするのを観て、ゴール地点付近へと急ぎました。
山笠は櫛田入り(約112m、所要時間30数秒)と全コース(約5km、所要時間30数分)の二つのタイムを計測します。但し、タイムで順位を競うのではなく、あくまでも参考タイムです。
いつも見る地点には既に多くの人がいましたので、いつもの地点からは少し離れた場所で人垣の後ろから見ました。世界水泳選手権が福岡で開催されていること及び行動制限のない中で開催される久しぶりの山笠であることが、人出の多さに繋がっていると思います。
沿道の観客はスマホで撮影をするか、若しくは拍手をしています。今年は人出が多いので拍手による声援が担ぎ手の力になったことでしょう。観客の中に世界水泳の選手ではないかと思われる、体格のいい4~5人の欧米人の集団もいました。
おそらく日本人選手団は追い山笠を見ることは禁止されているのではないかと思います。もちろん生活のリズムが崩れる可能性があるので禁止するのは体調管理の面から当然のことでしょう。外国の選手も制限されているかもしれませんが、悲壮感なく楽しむ姿にはいいなと思ったりもします。
7番山笠がゴールするのを見届けてホテルへ帰るのですが、追い山笠が終わった後の虚しさを感じて、吉田拓郎の「祭りのあと」の歌詞が今年も耳に流れて来ます。
博多の街のあちこちにあった「飾り山笠」も15日の早朝にアッと言う間に解体されて、枠組みのみを残した姿にも何とも言えない寂しさを感じます。
いち早く片付けをすることによって、来年へ向けてのスタートを切っているのではないかと勝手に思ってしまいました。
追い山笠が終わると福岡は待ち望んだ梅雨明けです。子供たちがワクワクする夏休みです。ただ、近年のような猛暑では外出も中々厳しい状況です。避暑地に憧れます。
鬼に笑われるかもしれませんが、来年もまた見に行こうと思いました。