先週、NHKで放送されている「正直不動産2」が最終回を迎えました。45分の放送で一話完結なのがいい。毎回同じような展開でTBSの「水戸黄門」を彷彿とさせます。ハッピーエンドで終わるので安心して観られます。
主人公は、古い家にあった祠を撤去した祟りにより、嘘がつけなくなっています。また、後輩の営業ウーマンは、カスタマーファーストをモットーに誠実な営業に日々励んでいます。
強欲資本主義が蔓延する都心では、あまり見かけなくなってしまった二人の営業スタイルに、ほほが緩みます。
私が小学校の時に始まった東野英治郎さん演じる水戸黄門は、私の道徳観に少なからず影響を与えたように思います。また当時はまだ、閻魔大王がいる地獄が身近に想像される時代でした。
法律に違反しない限り、手段を選ばないような営業手法がまかり通る時代に、倫理観、道徳観及び公共心をどう育てて維持したらいいのでしょうか。
随分前から、宗教や哲学が求められる混迷の時代になっているかもしれませんね。
これだけのキャストをよく選考されたものだと感心します。「正直不動産3」の放送を楽しみにしています。テレビ朝日の「相棒」のようにシリーズ化を期待したいと思います。
再び身近なテレビや漫画の力で倫理観、道徳観及び公共心が根付けばいいなと思います。
そのためには30%を超えるような高視聴率が必要なのかもしれませんね。多様性の時代にはハードルが高そうです。