先日、夕方の地下鉄で私の向かいに座った女子大学生が、買ったばかりと思われる岩波文庫版の『二十四の瞳』を開いて読み始めました。私が下車するまでの15分くらいの間でしたが、とても集中されていたように思います。
今なぜ『二十四の瞳』(初版は光文社より1952年に発行)なのかなと思いました。私が小中学校の頃は映画でも観ましたし、テレビドラマでも何度も観た記憶があります。学校の図書室にも本があったように思います。
私の中では瀬戸内海のイメージが1972年に発売された小柳ルミ子さんの『瀬戸の花嫁』に繋がっています。
気になって検索してみました。今年の8月24日にNHKBSで土村芳さん主演のドラマが再放送されたようです。初回放送は2022年3月19日です。知りませんでした。久しぶりに観てみたいと思いました。
今に甦る名作。毎日のようにテレビに流れる戦闘報道や周辺国情勢のきな臭さに、共通するものを感じるのかもしれませんね。ひょっとしたら、教員志望なのかもしれません。
今が「新しい戦前」にならないように、空気に流されず冷静な対応と熟慮の末の判断をしたいものです。