今年の8月にNHKのEテレで政治学者の姜尚中さんの最後の講義をやっていました。途中からでしたが、非常に興味深く観ました。

最も印象に残ったのは、我々が身近なアジアのことをよく知らないという指摘でした。講義の出席者に台湾の有名人を5人挙げなさいとの課題が与えられました。5人を即座に挙げられた人はいなかったと思います。

ゆっくり考えれば思い浮かびますが、瞬間的には中々難しい課題です。

それに比べてアメリカの情報は溢れています。アメリカ人の有名人を挙げるとすれば、誰でも二桁は行くのではないでしょうか。

本屋さんに並ぶビジネス書等も日本の書籍以外ではアメリカの書籍の翻訳本が大半です。いつの間にかアメリカの文化や思想及び思考法に洗脳されているかもしれませんね。

報道もアメリカに関することが、圧倒的に多いと思います。特にビジネス、金融、政治に関する報道はそうですね。スポーツ、映画、音楽もそうかもしれません。

これではアメリカンスタンダードをグローバルスタンダードと思うのも致し方ないことかもしれませんね。

身近なアジアの国々にも遠くの国々の出来事にも、もっと視野を広げて新聞を読みたいと思いました。