毎月飛行機に乗る機会がありますが、最近は飛行機が混むようになりました。満席のケースもよくあります。当初の緊急事態宣言が出されている頃は、1列に一人のことも多かったように思います。そのような環境に慣れてしまうと、満席に近い状況はどうしてもストレスを感じてしまいます。

 もう二十数年前ですが、子供が幼稚園の頃に車で最寄りの温浴施設に行った時のことを思いだしました。ゆっくりリラックスしたくて温浴施設へ行く人は多いと思いますが、その時はとても混んでいて、湯船に入るのもままならず何しに行ったか判らないような状況でした。その体験が記憶に残り、その後その温浴施設へ行くことはありませんでした。

 利用者にとって心地よさと混み具合とは相反するケースが多いと思いますが、運営者にとっての心地よさと混み具合は比例することが多いのかも知れません。どの視点でものごとを見るかによって、風景は全く違って見えます。運営者は利用者の視点、利用者は運営者の視点を忘れずにいたいものです。きっとそれが持続可能性を高めるのでしょう。