先日、自宅から約2kmのところに居たときに、突然の雨に見舞われました。いつもは折りたたみ傘をもっているのですが、たまたまその日に限って持っていなかったものですからタクシー乗り場に向かいました。

私が乗ったタクシーの運転手さんはご高齢の方でした。ご自分から後期高齢者になりましたと仰っていました。そのタクシー乗り場を拠点にした後期高齢者の仲間が3名いらっしゃるとのことでした。

もう10年以上前の話ですが、毎月中部地方の郊外へ出張があり、そこでたまにタクシーを利用していました。運転手さんはいつも70歳前後の人ばかりでした。規制緩和によりタクシー台数が増えて収入が減り、年金生活者でないとタクシー運転手では生計が立てられない状況だとその時初めて知りました。たまに若手も募集を見て来るが、食って行けずに3か月で辞めていくとのこと。東京もそういう時代になったのかなと思いました。

いつも自分で運転している道をタクシーに乗って帰っていると、いつもと同じように自転車や歩行者の無法地帯でした。「ここ20年くらいで随分マナーが悪くなりましたよね」と話しかけると、「本当に悪くなりました」と。「腹立ちかませんか?」と問いかけると、「もう怒らないようにしています。身体によくないので」との返答でした。さすがだなと思いました。まだまだ未熟です。見習いたいと思います。

まさか後期高齢者の方に運転してもらうような時代が来るなんて、人生100年時代は身近にありますね。