先日新聞の連載コラムに和食のお店に関する記事がありました。それはカウンターで和食を食べていると、香水のニオイのキツイ人がたまに隣に来ることがあり、その場合は席を別の場所へ替えてもらうというような内容でした。和食は特に繊細な匂いや香りを楽しむ部分もあるので、その時はそうなのだろうなと思った程度でした。

そのコラムを読んだ翌週に福岡に出張があり、朝食をホテルの和食のお店で食べていました。朝から暑い日だったので、エアコンの風もいつもより強く、風が直接当たる席だったので寒いと感じていました。まあ短い時間だからこの席でもいいかと思い、席の変更は申し出ずにそのまま食べていました。

すると70歳前後の男性が、私の隣の風上の席に座りました。その男性の香水かヘアーリキッドか判りませんが、強烈なニオイがエアコンの風に運ばれて来ます。美味しく食べていた和食の味が全く変わってしまいました。和食は繊細な料理であり、五感で楽しむという意味がよく判りました。

食事は半分程度終わっていたので、席はそのままにさっさと食べて退散しました。和食を食べるときには周りに迷惑を掛けないように、ニオイのきついものは一切身に付けないようにしょうと心に誓いました。私の身近な人たちにも注意を促したいと思います。

コロナ禍で屋外でもマスクを付けることに慣れてしまって、家の外は匂いのない世界でしたが、最近は暑くて屋外ではマスクを外すようにしていますので、いろんな匂いがするのが新鮮に感じます。ただ、匂いには直ぐに慣れてしまいますので、新鮮さも直ぐに感じなくなりますね。

そう言えば、新入社員も新鮮さが感じられるのは、初めの3か月くらいでしょうか。それ以上の期間、新鮮さを感じさせる新入社員がいる会社は、きっと人を大事にするいい会社だと思います。