先週岐阜に出張しました。2004年より約10年間毎月のように仕事で行っていた地域なので、車窓からの風景が非常に懐かしく故郷へ帰ったような気分になります。

今回は名古屋駅より中央線に乗って行く場所も目的地の一つでした。平日の朝10時名古屋駅発の特急電車の自由席に乗ろうとホームで待っていたら、信州への登山客と思われる6~7名の中高年の女性グループが私の後ろに並びました。皆さん登山用のリュックを背負っています。

電車が来て乗り込んだのですが、先程のグループは二人掛けの席にリュックを置いて一人ずつ座っているような状況でした。中にはビジネス客やその他の人もいるのですが、バックや荷物を横に置いているため、後から来る乗客は座る場所がないように思えました。

私はビジネスリュックを膝の上に置きました。すると置いた途端に50歳前後のビジネスマンが車両に入って来ました。迷うことなく私の隣に座りました。いいことをしたなと一瞬思いました。ところがその感情が瞬時に一変しました。

なんと私が苦手な香水(数年前に大ヒットした歌にあった銘柄です)のニオイがきつくて、軽い吐き気を催してしまいました。後悔先に立たずです。マスクをしていてもこの状況ですから、もしマスクが無かったらと思うと、ぞっとします。それでも鼻で息をするたびに不快な気分になり、憂鬱な時間でした。

そのビジネスマンも私と同じ駅で降りました。電車を降りた途端にマスクを外して深呼吸を数回しました。正に一息ついた感じがしました。

仕事と食事を済ませて駅に戻りました。時刻表を見たら特急が数分で来る時間でしたので、指定券特急券を買わずにホームへ向かいました。先頭車両の位置で待っていると、なんと2両目に朝のビジネスマンがいました。なんという偶然だろうと思ったのですが、普通に商談をして食事をしたら、この時間になるなと思いました。

電車がホームに入って来るタイミングで、その男性が先頭車両の方へやって来ました。なんとなく嫌な予感がしました。電車に乗って空いている席を探すのですが、例によって二人掛けに荷物と一人が座っている席ばかりです。中々座れる席がありません。先頭から二列目にやっと誰もいない席を見つけました。私がその席に座るや否や、例の男性が私の隣に座りました。何たる偶然と思ったのですが、色々と思案すると必然な部分も相当あったように感じました。

今回の出来事はいつもでしたら人に直ぐに話したと思うのですが、ここに書きたいと思い我慢していました。因みに帰りの電車での香水のニオイですが、朝と比べると弱くなっていましたので、幸いなことに吐き気は催しませんでした。

また、これも先週の出来事です。福岡市の市営地下鉄で50歳前後の短パンTシャツ姿の男性の近く(2席空けて)に座ったのですが、また同じ香水のニオイがしました。幸い、次の駅で男性は降りたので、席を替えずに済みました。改めて岐阜の出来事が必然の要素が高かったことを感じました。